爪切りしてもお福の爪はすぐ伸びる。
腕の中で指しゃぶりするのは愛おしいが、モミモミで食い込む爪で腕が傷だらけ。
猫用爪切りを、と夫がそうっと引出しを開けるが、その僅かな音でお福は逃げ出す。
なんてイイ耳!なんて賢い!と二人で感心する。
前夜から爪切りを出しておき、朝の指しゃぶり時に左手から爪カット。
残るは右手親指だけ、という所で両手を私の背中に回して隠す。
頭も私の脇の下にツッコむ。逃げようったってそうはいかぬ。
ようやく前足終了、とはいえもう指しゃぶり気分じゃない。
子猫の頃は寝ぼけている時に上手くできたのになあ。