30年ほど前、電車で天本英世さんとお会いしたことがある。
当時は若さゆえあまりの嬉しさで話しかけてしまった。
「天本英世さんですよね?」ー「ええそうです」
「死神博士が懐かしいです」ー「その役には何の思い入れもないね」
最終的に隣に座らされ天本さんの愚痴を聞いたところで下車、短いながらも東京に住む楽しさを味わわせてもらった。
なぜかふとあのドキドキ高揚感を懐かしく思い出すことがある。
芸能人は有名税のごとく公的な場で話しかけられて迷惑なことだろう。
天本さんが(多分)不快にならなかったことが幸いと思う。