NHK朝ドラ「スカーレット」をたまに観ます。
竈(かまど)や土間のある台所、ひも付きミトンの手袋、「女に学問はいらん」という父親のセリフ、薪をくべて炊くお風呂。
田舎育ちだからか時代のせいか、私には懐かしい物事ばかり。
寒い雨の夜、傘を差しながら風呂焚きをさせられたのは辛かった。
点数の悪いテスト答案をこっそり燃やしたり、父の時わざとお風呂を熱くしたり、徳用マッチや竹を丸ごと火にくべたり。
そんなささやかな反抗の方法くらいしか当時は知りませんでした。
今となっては全てが遠い過去の懐かしい思い出。
大きくなったら父に文句を言う、絶対謝ってもらう!
そう誓い我慢してきた折檻も「ワシ、そんなことしたか?」と本気で言われて呆然。
まさか加齢で忘れてしまったとは!でもおかげで諦めがつきました。
結果として、許す、自立することを教えてくれた父に感謝。
あんなには出来が良くなかった私ですが、自らを重ねつつ楽しんでいます。