10代の頃、TV番組で『兼高かおる世界の旅』というのが好きで、よくみていました。
今でこそ海外ロケ番組など珍しくも何ともない時代ですが、
この頃の私にとって新鮮だったのだろうと思います。
とにかく世界中を旅する兼高さんが羨ましすぎて、
上品なお話ぶりを『コメントがつまらない』とねたんでいたほどです。
いつか自分も世界を旅したい、死ぬまでには月に行きたいとまで思ったのは今でも覚えています。
大学時代、一人暮らしを良いことに、親に隠れてオートバイの免許をとりました。
国内のあちこちを一人でツーリングするようになり、やがてアメリカへ行き
テント、寝袋、自炊道具を乗せて一人旅をしました。
初めてアメリカへ行ったのはロサンゼルス暴動直後の1992年GWで
日本からの団体ツアーは全てキャンセルになっていました。
私は飛行機の格安チケットを買っていたので変更できず、
(もしかしたら非常事態で変更できたのかもしれませんが)
物騒極まりないタイミングで渡航しました。
兼高さんの旅とは全く違いますが、ある意味最も私らしい旅が始まりました。