家事には人それぞれのルールがあります。
食器洗いの順番、掃除の順番、洗濯物の干し方など、長くやればやるほど、工夫されたルールがその人なりに染みついてゆきます。
だから嫁姑戦争なんてことが起きるわけですね。
以前、実家で食器を洗ったとき実母に「それはそこに置かないで!」「もうやらないで!」と言われてシュンとしたことがありました。
せっかく手伝ったのだから、まずは「ありがとう」でしょ?
そのあとで「ああ、これはこうして欲しいのよ」とか優しく言って欲しかったなあ~という苦い思い出。
かと言って、高齢の母に甘えきって毎食を上げ膳下げ膳というのも居心地悪い。
そこで親の手の届きにくい神棚、洗面台、炊飯器の細やかな掃除をしました。
和やかに一緒の時を過ごし、無事東京に帰った翌朝、母から電話がかかってきました。
受話器を取るなり開口一番、
「あんたは水を使いすぎよ!洗い物をする時は割り箸の太さの水で充分。水道代、けっこう違うんだから、やってみ!」
そうだったのか!我慢してたんだね。でも私のために言わなくちゃ、と思ったから電話くれたんだなあ。
言い方、ちょっときついなあ。ま、実の親子だから仕方ないか。私もアレコレうるさく言ったし。
主人にモノを頼むときの私の言い方、大丈夫だろうか?(きっと母に似てるんだろうなあ、気をつけなくちゃ)
以来、水道の水を細めに出して洗い物をしている私です。