年老いた父は今答えたこともすぐに忘れて10分後には同じことを聞いてきます。
その父が、2年ぶりの東京で
「今回もまたあの風呂へ行きたい」
と覚えていたのが、武蔵小山の清水湯さんです。
歩くのがイヤなはずなのにお風呂が大好きな父、わざわざ電車を乗り継いで、駅から5~6分歩いてでもここに来たかったようです。
上京初日、清水湯さんに向かって4人でぞろぞろ、その先頭を歩いている主人を父は追い抜かんばかりの前のめり。
そんなに早く歩けるの?と全員が目を見張りました。
うろ覚えの道を迷いつつ、どうにかたどり着いたのですが、館内は真っ暗。
なんと月曜日が定休日だったのです。(ああ、痛恨のリサーチ不足!)
せっかくなのでその近所の銭湯に入って帰りましたが、あまりにガッカリした父は、
「明日はもうあの風呂屋(清水湯)へ行かんぞ!」と、のたまう始末。(あ~そうですか、私たちは別にかまいませんが)
ところが翌日午後になって尋ねると、行く気満々。
早めのつもりで17時に行ったのですが、すでにかなり混んでいました。
お気に入りの天然温泉の露天風呂、気の短い父は混雑が待てなかったようで、30分ほどで出てしまったようです。
いつもはサウナ込みで1時間後の待ち合わせなのに、ちょっと残念。
時間帯は選んだ方が良さそうですが、460円では確かにお値打ち。
さすが人気の銭湯だと思いました。