思いのほか早く台風が過ぎ去って東京は朝から快晴です。
幸いにも我が家ではアジサイの植木鉢が倒れたくらいで、たいした被害はありませんでした。
あんのんに向かう途中、つぶれた銀杏の匂いに包まれながら東工大の草がなぎ倒されているのを横目に歩いていたら、なんと銀杏を拾う方がいらっしゃいました。
そこはまさに先日の台風一過の時に私が銀杏を拾った樹木。
もうつぶれた木の実しかなかったはずと思いきや、辺りには一面、新しい実がたくさん落ちていました。
「また?まだあるの?いったいどれだけ銀杏の実はなるの?」
わが目を疑いつつ驚きながらその方にご挨拶したら、
「ビニール袋あげるわよ。どうぞ」
思いがけず笑顔で声をかけて下さったので、お言葉に甘えて急きょ、銀杏拾いを始めました。
もう今年の銀杏は終わったなあ、と思った瞬間のことでした。
やがてその方はお帰りになり、私も少し移動しながら拾っていたら、その先の日当たりのよい樹木の足元にどっさり落ちているのを発見。
うわーもういいや。誰か来ないかな?これは大きくて潰されてなくて最高なんだけどなあ・・・。
と、そこへ熟年ご夫婦が自転車で登場。
「そこの、大きいですか?」
「どうぞ!ここは大きくて日当たりも良くてきれいですよ」
引き継ぎも無事できたことで、安心して立ち去ることができた私でした。
神様、東工大さま、ビニール袋下さった方、ありがとうございました。
もう一度銀杏いただきます。
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