お赤飯を炊くとき、私はいつも圧力鍋を使います。
圧力鍋の付録の料理レシピ通りにやれば、色々な料理がかなり早く、失敗せずにできるからです。
ただ、付録の分量外で作るときはもちろん計算をします。
お赤飯はもち米を使うため「白米の80%の水加減」と書いてあるので、毎回電卓と首っぴきでした。
ところが先日、近所のお米屋さんで買ったもち米の袋に「普通の炊飯器を使ったお赤飯の炊き方」が書いてあり、その水加減にビックリしました。
「水加減は量目にかかわらず、お米の上に割り箸をのせて水がかぶるくらい」
ええー?そんなおおざっぱな?と思いつつも、実験してみたら本当にちょうど良いできばえでした。
そもそも料理をしなかったころの私は料理本に書いてある「かぶるくらいの水」とか「適量」とか「少々」とか「ひとつまみ」というアバウトな言葉が大嫌いでした。よく「適量じゃ分からん!何CCとかハッキリ書きなさいよ!」と一人で怒っていました。
でも、いつのまにか慣れてきて友人に「生クリーム2まわしくらい」と言うと「何CC?」と聞かれるようになりました。
ああこういうことか!と今は料理本の気持ちもわかります。味をみながら本当に適当でいいんですね。
以来、一度はレシピ通り作ってみて、甘すぎたら次回から勝手に砂糖を減らしたり、生クリームの代わりにヨーグルトでやってみたりなんて冒険しています。
何ひとつ自慢できる特技はないけれど、人のために料理を作ることを楽しいと思えるようになったことは幸せだと思います。
結果、喜んでもらえたらラッキー。だめだった時はまた別の機会、あるいは別の料理にチャレンジするだけ。
体調次第で上手くいかない時もありますが、指圧と同じく料理も奥が深いので飽きませんね。