歩行禅の講習会に参加したことがあります。
座禅はポピュラーですが、歩行禅はあまりご存じない方が多いかもしれません。
私が受けた内容はずいぶん前なのでおぼろげな記憶ですが、次のようなものでした。
はた目には靴を脱いで部屋の中を黙って壁づたいにゆっくり歩くだけなのですが、自分の足の裏の感覚を逐一、意識するのです。
左足に体重がかかった、右足かかとが浮き始めた、右足つま先立ち、右足つまさき離れた、右足浮いてる、右足かかとついた・・・のように。その感覚に猛烈に集中するので大変疲れますし、集中が切れるとボーっと歩くだけになります。
数回しか行かなかった講習会でしたが、その後ランニングをしていて一つ発見をしました。
左足はまっすぐ地面を蹴っているのに、私の右足は靴の中でわずかにカカトをひねって走っていました。
実は私の右足は左足よりも数ミリ小さいので、同じサイズの靴をはくと少しゆるいのです。
これがきっかけとなり、アシックスで計測して新しい靴を選び、正しい履き方、やがては走り方を学ぶことになりました。
正しい靴の履き方は面倒です。
毎回、靴ひもをといて足を入れ、先にカカトをトントンして後ろをつめて(写真左)、次にカカトを上げ(写真右)つま先だけ地面につけたままで紐を結びます。これならしっかり足にフィットするので靴の中で足があばれることはありません。
思わぬ流れになった歩行禅の効果で、大変感謝しています。