今朝、雨の中を歩いて来たら、ふとオートバイでアメリカをキャンプしていた時のことを思い出しました。
カナダやアラスカなどは何日も雨が降り続くことが多かったように思います。
それでもうつうつとするのではなく、朝テントの中で目ざめると最初に「あっ、私まだ生きてる」と驚くのです。
決して死のうと思って旅をしていたわけではないのですが、テントで一人旅なので寝る前には覚悟をしていました。
これが絶筆になるかもしれない、と思って毎晩、長い日記を書き続けていました。
キャンプ場の中には熊やクーガー(豹のような絵でした)が出るというインフォメーションも見たことがありましたし、実際にそういうお話も聞きましたから。また動物ではなくて銃を持った強盗、あるいは事故に出会う可能性もありました。
そういうわけで向こうにいる間は「生きていること」を大変意識していたのです。
今、平和な日本で健康に暮らしていると、なかなかそう思う機会がないので、実はどこにいても全く同じなんだと思い出すようにしています。
私にとって一番身近なのは、病気と事故でしょうか。
大病はありませんでしたが、栄養失調や腎盂腎炎など、自分がかなり無茶をやってお医者さんのお世話になってきました。
また、ラリーで車ごとひっくり返ったり、車にはねられたり、オートバイでこけたり、も何度かありました。
ふりかえると、バカなことをしたなあと目をおおう出来事に笑ってしまいますが、これからも思い出すたびに「生きていること」に感謝したいと思います。