大昔、書道の先生が言った。
「100点だ!と満足したらそれ以上上手くならない」
そんな心配は杞憂に終わるほど、全く思い通りにいかない。
中心線がねじれる、筆の運びが遅すぎ又は早すぎ、流れが途切れる、考えすぎ。
途中で間違え、続きをサラッと書いたのが一番豪快で良かったりする。
一枚百円の半切を無駄にしている、という贅沢。
今度こそ、という雑念が消えた時に会心の一撃ができるのかもしれない。
一方「この一枚目でイイのが書けちゃったらどうしよう?」という、やけにポジティブな自分の幻想が笑える。