今は毎日湯船につかって温まってから眠るのが日課ですが、実家を出てからはお風呂のないアパート暮らし時代もありました。大学時代、銭湯に行く途中に連れの友人が知らない車に引っ張り込まれそうになってもみあい、何とか逃げたことがありました。それをきっかけに後半の二年は風呂付コーポ、しかし高かったです。東京でも六年ほどは風呂なしで、スポーツクラブを「お風呂」と呼んでほぼ毎日通いました。(だって銭湯よりスポーツクラブの方が安かったのですから)ついでに始めたエアロ、筋トレ、ランニング、水泳で知らない間に体力がつき、(今ではありえないことですが)知人と山登りに行くと歩いたり休んだりがつまらなくて、一人で走って登ったほどでした。その後、転勤で小田原に住んだのですが、会社負担の2LDKのマンションはもちろん立派なお風呂付。しかし、悲しいかな「これに慣れてはいけない!」と思い毎日シャワーだけ。10か月のうちで2回しか湯船を使いませんでした。そのくらい、入浴は贅沢なものと思っていたのですね。ケチる気持ちが自分を大切にすることより上回っていたということです。生活レベルを上げるのが怖かった、ともいえます。今は当たり前になってしまいましたが、健康のため、ひいては翌日の仕事のため、入浴は欠かせないものとなりました。ありがたいことです。