エミは心を読む。
初めてエミと暮らし始めた頃、寝る時は枕元が定位置だった。
ものすごく信頼してくれているのが伝わった。
毎晩顔の傍で寝るが猫の毛は私の呼吸器に問題ないのだろうか?
ある日ふと不安がよぎったその夜から、エミは脇の下に移動した。
嘘のようだがそんな出来事はこれまでいくつもあった。
カリウム不足のエミに昨日バナナを出したら少しだけ食べた。
「エミは空気を読むからな」主人が時々そう言う。
きっと主人も色々感じることがあるのだろう。
心や空気を読めるのに敢えてのワガママ、聞こうじゃないの。