いつもそうだと幸せです


指圧中に時々「北風と太陽」を思い出します。
確か、北風と太陽が旅人のマントを脱がせるのを競うお話。
力ずくでマントをはぎ取ろうとした北風、旅人はマントを飛ばされないよう堅く握りしめて失敗。
一方の太陽は暖めたことで旅人が自らマントを脱ぎ勝利しました。
指圧をしていると「もっと強く」とリクエストされることがあります。
鈍くなっている方は感覚がないのでムリもありません。
中には、感覚があっても強い方が効くと思い込んでいる方や、その刺激が好きなだけの方もあります。
圧している部位が緩んでゆく感覚を頼りにしている私としては、圧加減は筋肉と話し合いながら調節したいところ。
しかし、「強くして!」と言うのを無視すると受け手はイライラ。
イライラすると交感神経が強くなり、緩みがたい。
しばし強めにして、その方が眠ったら筋肉の求めるように圧すこともあります。
全く強くせずして緩み満面の笑顔を見る時、私は太陽になった気持ちです。