無謀ソロツーリング1ー1992年


LAから最初に目指したのはメキシコのバハ・カリフォルニア。
サンディエゴの南、カリフォルニア半島はバハ1000というレースで知られる。
海はホエ-ルウオッチングでも有名なダイビングスポット、とは後で知った。
最南端のラパスまでほぼ日本列島縦断と同じくらいの距離を往復。
不安感MAXのイミグレーションを無事通過、ポヨ(地鶏)のローストが激ウマ!
賑やかな喧噪のあとは土色の荒野、まるで「天地創造」の世界。
エンジンを切ってヘルメットを脱ぐと「シーン!」という音がうるさかった。
ほとんど誰にも会わない道、予告なく直角に曲がった道。
あの崖から落ちたら間違いなく助からない。
恐る恐る遥か下を覗くとバンやトラックなどが積み重なって錆びていた。
あの中に死体があるんじゃないか?と考えずにはいられない。
サボテン林、砂漠、時々町、目まぐるしく変わる様々な景色を堪能。
ワンツースリーすら通じないスペイン語の世界。
まあいいさ、どうせ英語もカタコトなのだから。