20代のころ、北米を一人でオートバイの旅をしていた頃がありました。
初めて行った時は今よりもさらにひどいカタコトの英語。
自分が話すときは「passenger (乗客)」と「customer (顧客)」の使い分けもできず、人の話を聞く時はゆっくり話してもらうよう何度もお願いするレベル。
今思えば、「あれでよく一人で行ったな~」と冷や汗ものです。(笑)
旅費節約のためテントでキャンプしながら回ろうと決め、現地で地図とキャンプ用品一式買ってバイク屋さんでテントの立て方、しまい方などを教わりました。(つまりキャンプも初めてでした)
ロサンゼルスから出発して何日目かのこと、とあるキャンプ場で夕飯の支度をしていたら突然茂みの中から小さな男の子が現れて叫びました。
「I’m lost!」
英語の分かる方ならば何でもないこと、「僕、迷子になっちゃった!」ですよね?
でも私は彼がLOSTという名前なのだと思ってしまったのです。
無知な私は「LOST君」と親しみを込めて呼びかけながら(笑)半ベソのその子の手を引いて一緒にキャンプサイトを歩き回りました。
結果としてご家族に引き合わせることができましたが、今でも思い出しては笑いがこみ上げてきます。